2025年11月03日
アルゼンチン共和国2025年レース展望
【アルゼンチン共和国杯2025】血統傾向・過去データ・展開分析まとめ
2025年11月9日(日)東京競馬場・芝2500mで行われる伝統のGII戦、アルゼンチン共和国杯。

秋の東京開催を締めくくる長距離重賞として、ジャパンカップやステイヤーズSを見据えた実力馬たちが集います。
本記事では、過去10年のデータ分析・血統傾向・展開予想を総合的に解説します。
◆過去10年データから見るアルゼンチン共和国杯の傾向
- 1番人気の勝率:20%
(2勝・2着3回・3着2回) - 4~6番人気の好走率:40%超
(穴党向きのレース) - 前走:目黒記念組が最多連対(計5勝)
- 脚質傾向:差し・追い込みが全体の7割以上を占める
- 枠順傾向:内枠(1~3枠)の複勝率が高い傾向
- 馬齢傾向:4歳・5歳が中心(若い馬の勢いが活きる)
長距離戦とはいえペースが緩みやすく、瞬発力型の差し馬が台頭する傾向が顕著です。
また、ハンデ戦ゆえに軽斤量の上がり馬が一気に突き抜けるケースも少なくありません。
◆血統傾向:父系のスタミナ+母系の瞬発力が鍵
東京芝2500mは、直線の長さと坂の存在から「スタミナと瞬発力のバランス」が問われる舞台。
以下のような血統タイプが近年の好走馬に多く見られます。
- 父:ディープインパクト系(瞬発力・切れ味)
- 父:ハーツクライ・ルーラーシップ系(持続力・長距離適性)
- 母父:キングカメハメハ/ブライアンズタイム系(底力とパワー補完)
特に、ディープ×キングカメハメハ配合は複勝率40%以上を誇り、
「東京の長丁場で切れる末脚」を発揮する血統構成として注目されています。
◆展開予想:今年はスロー~ミドルの瞬発力勝負
逃げ候補はホーエリート、ステインガーグラスあたり。
前半1000mは62秒台の落ち着いたペースが予想されます。
中団にはプラダリア、シュトルーヴェ、サスツルギらが位置し、直線勝負の形になりそうです。
展開図(想定)
【逃げ】ホーエリート ─ ステインガーグラス
【先行】セレシオン ─ ハギノアルデバラン
【中団】プラダリア ─ シュトルーヴェ ─ サスツルギ
【後方】ボルドグフーシュ ─ ローシャムパーク ─ ギャラクシーナイト
後方勢は末脚が確実に伸びるタイプが多く、ペースが落ち着けば瞬発力勝負。
逆に、序盤からペースが速まれば持続型の先行馬が粘り込む展開も想定されます。
◆注目馬 詳細分析
ボルドグフーシュ(牡6・横山武史)
菊花賞、有馬記念での実績はトップクラス。東京コースの持続力勝負は歓迎。
久々でも能力は抜けており、58kgのハンデを克服できれば勝ち負け濃厚。
プラダリア(牡6・亀田温心)
春の京都記念でイクイノックスに善戦した実力馬。叩き2戦目で状態上昇が見込め、
瞬発力勝負にも対応できるタイプ。東京替わりで一変の可能性あり。
ステインガーグラス(牡4・ルメール)
新潟大賞典で見せた長く良い脚が印象的。逃げ・先行できる自在性が魅力。
展開に恵まれれば重賞初制覇も現実味を帯びる。
サスツルギ(セ5・北村宏司)
青葉賞では鋭い末脚で2着。脚の使いどころがハマればここでも上位。
スタミナ面も十分で、距離延長はプラス要素。
シュトルーヴェ(牡6・鮫島克駿)
昨年3着の実績馬。東京芝との相性が抜群で、折り合い面の進化も著しい。
末脚勝負になれば上位争いに加わる力を持つ。
◆まとめ:今年の鍵は「末脚×東京適性」
今年のアルゼンチン共和国杯は、例年以上に差し・追い込み馬が優勢なメンバー構成。
長距離実績馬の底力 vs 上がり馬の切れ味――この構図が最大の焦点となります。
東京芝2500mは一瞬のキレよりも、「長く脚を使えるタイプ」が好結果を出す舞台。
特に、ボルドグフーシュやプラダリアなど、
末脚を持続できるタイプが中心になるでしょう。
(文・競馬戦略アナリスト ミスターX)









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