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2025年10月31日

2025年 天皇賞秋 全頭診断


【全頭診断】2025年 天皇賞(秋) — 出走馬全頭分析


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公開日:2025年10月30日(最終追い切り基準)|執筆:ミスターX




本稿は最終追い切り(本追い)を起点に、東京芝2000mで行われる第172回 天皇賞(秋)の出走予定馬をスペシャリスト目線で深掘りしました。馬体・フットワーク・併せ内容・終いの反応までを含め、実戦での見え方を重視した評価です。以下、各馬ごとの最終診断をお読みください。





出走予定馬(最終想定)



コスモキュランダ / アーバンシック / ジャスティンパレス / ソールオリエンス / タスティエーラ / ブレイディヴェーグ / ホウオウビスケッツ / マスカレードボール / ミュージアムマイル / メイショウタバル / クイーンズウォーク / エコロヴァルツ / シランケド / セイウンハーデス





● マスカレードボール (評価:S)



最終追い切りは非常に落ち着いたフットワークで、併せでの反応も鋭く余裕を感じさせる内容。首の使い方とテンションの安定が素晴らしく、加速時の腰の入りが深いため直線での伸びが信頼できる。3歳ながら完成度が高く、馬体の張り・筋肉の使い方に無駄がない。ここ数戦の上積みが明確に見える調整過程で、本番勝負での中心視に足る状態と断言できる。






● ミュージアムマイル (評価:A)



終い重点で11秒台の脚を繰り出す推進力が確認できた。動きは切れ重視で、瞬発力を生かしやすい作り。首を使ったリズムが良く、追われてからの反応時間が短い点が高評価。若さゆえのムラは残るが、最終追い切りでは集中度が高く、直線勝負で一発の魅力を備えた仕上がりだ。






● アーバンシック (評価:A)



坂路・ウッド両方を取り入れたバランスの良い最終追い切り。ストライドの伸びと地面を捉える脚運びが目立ち、終いの加速での切り替えもスムーズ。長めに追ってもフォームが崩れないスタミナと、直線でのもう一伸びを示す芯の強さがある。東京2000mの長い直線はプラスに働くタイプで、展開が流れれば上位食い込みが見込める






● タスティエーラ (評価:B+)



最終追い切りは堅実そのもの。重心の低さと短いフットワークで最後までタフに粘るタイプで、中距離の持久戦に強みを発揮する。併せ馬での反応はまずまずだが、上位馬と比べると瞬発力に一枚差あり。とはいえ、展開利や馬場のタフ化で浮上する現実味があるため無視できない一頭だ。






● ブレイディヴェーグ (評価:A)



牝馬ながらしなやかなフォームが際立つ追い切り。柔軟性と瞬発力のバランスが良く、直線での踏み込みが深い。追われてからの伸びの持続力が高く、やや脚が長く使えるタイプだ。道悪やペースが渋る展開で真価を発揮しやすく、混戦で台頭し得る完成度の高さを感じる。






● ホウオウビスケッツ (評価:B+)



体幹の強さが伝わる追い切りで、フォームの迫力がある。終いにかけてしっかりと伸びており、長距離輸送後も崩れない一貫性がある点は評価材料。トップスピードでのキレはやや劣るものの、持続する脚力で粘り強く戦える状態にある。






● コスモキュランダ (評価:B+)



全体時計の中での安定感が有り、終い11秒台の反応も見せた。調整は余力を残す形で、レースでの上積みを重視した仕上げ。力強い走りができるが、現状では突出した伸びは見られず、展開次第で上位に絡めるタイプと評価する。






● ジャスティンパレス (評価:B+)



坂路での最終追い切りが示すのは、年齢を感じさせない安定度と力強さ。ラストの粘りが利き、位置取り次第で好走可能。大きな爆発力はないが、堅実に伸びてきて掲示板圏内を狙えるコンディションにある。






● ソールオリエンス (評価:B)



リズム重視の調教で、安定したピッチ走法が特徴。追い切り映像からは芯のある走りが確認でき、持久力に寄った仕上がり。瞬発的な切れは控えめだが、タフな流れや上がりの掛かる馬場なら侮れない






● メイショウタバル (評価:C)



最終追い切りはやや落ち着きを欠く面が見られ、動きに重さが残る印象。スイッチの入るタイミングにムラがあり、大舞台での安定供給が課題。現状では当日の気配がカギとなるため、細かい馬体・馬具変更等の情報も要確認。






● クイーンズウォーク (評価:B+)



終いのキレを意識した仕上げで、ラストの切れ味が鮮明。牝馬ながら骨格の使い方が上手で、東京の直線で生きる走法。調整過程に安心感があり、相手次第で上位争いに加わる可能性が高い。






● エコロヴァルツ (評価:B)



追い切りで示したのは良好なスタミナ系の作り。長めからしっかり負荷を掛ける調整で、タフな流れで生きるタイプ。一瞬の切れでは劣るが、持久力勝負になれば粘り込みの一手を狙える






● シランケド (評価:B)



坂路主体で安定志向の仕上げ。年齢を重ねた経験が動きの安定に繋がっており、レースでの堅実性が光る。勝ち切るまでは展開面に左右されるが、混戦での複勝圏狙いとして価値がある






● セイウンハーデス (評価:B)



ベテランらしい落ち着きのある追い切り。フォームのブレが少なく、コントロールしやすい体勢が整っている。決め手勝負では見劣るが、展開が向けば波乱要因として怖い存在だ。




出走回避・注意点



現時点での出走想定に基づく記事です。直前の出走回避・乗り替わり・馬体重・馬具の変更等で評価は変動します。特に臨戦態勢が微妙な馬は当日の馬体重および追い切り直後コメントを必ず確認してください。





総評:今年の天皇賞(秋)は「完成度の高い3歳勢」と「底力のある古馬勢」が混在する難解な構図。追い切りで示した動きの鋭さや持久力は、そのままレースでのアドバンテージに直結する。最終追い切りで良好な反応を示した馬たちを中心に、枠順と当日の馬場を照らし合わせて判断して下さい



gokusen112 at 09:05│Comments(0)

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