2025年10月30日
2025年ブリーダーズカップのレース展望
【2025年ブリーダーズカップクラシック】出走予定馬分析|フォーエバーヤングが挑む世界最高峰のダートG1
2025年11月2日(日本時間7時25分発走)、アメリカ・カリフォルニア州デルマー競馬場で行われる「ブリーダーズカップクラシック(G1・ダート2000m)」。
今年は、フォーエバーヤング(日本)が世界の強豪に挑む注目の一戦となります。

本記事では、JRA公式発表(10月29日現在)の出走予定馬をもとに、各馬の実績・適性・近走内容をプロの視点で徹底分析します。
■ 出走予定メンバー一覧(10月29日時点)
- フォーエバーヤング(JPN)
- フィアースネス(USA)
- シエラレオーネ(USA)
- ジャーナリズム(USA)
- マインドフレーム(USA)
- バエザ(USA)
- アンティクエリアン(USA)
- ネバダビーチ(USA)
- コントラリーシンキング(USA)
※ソヴリンティ(USA)は出走取消。
■ 日本代表:フォーエバーヤング(JPN)
レーティング127で堂々のトップ評価。UAEダービー、サウジダービーなど海外G1で実績を積み、すでに“世界対応”を証明している存在です。
スタミナと持続力が強みで、スピード主流の米国ダートでも末脚を伸ばせるタイプ。輸送慣れもあり、コンディション面での不安は少ないでしょう。
デルマーのダート2000mは直線が短く先行有利の傾向ですが、フォーエバーヤングの持続的な脚力はその展開にも対応可能。
課題は“スタートと位置取り”で、好位を確保できれば勝機は十分と見られます。
■ 米国トップ勢の注目馬
フィアースネス(USA)|レーティング125
現地アメリカで最も完成度が高い一頭。先行力と中盤のスピード持続性能が抜群で、デルマーの馬場適性も高い。
休み明け2戦目での上積みも期待でき、フォーエバーヤング最大のライバルとなる可能性が高い。
シエラレオーネ(USA)|レーティング120
ケンタッキーダービー上位馬の一角で、距離延長がプラスに働くタイプ。
ややスローからのロングスパートに持ち込めれば、強烈な末脚で上位争いに加わる力を持つ。
ジャーナリズム(USA)|レーティング120
安定感のあるレース内容が光る4歳馬。持ち時計面ではやや見劣るが、展開が流れた際の“立ち回り巧者”としての怖さがある。
マインドフレーム(USA)|レーティング120
新興勢力の中では最も勢いのある存在。ハイペースで押し切る競馬を得意とし、時計勝負に強い。
一方で、他馬に絡まれる展開になると脆さを見せる場面もあり、気性面の安定が課題。
■ 中位評価ながら一発の可能性を秘める伏兵
バエザ(USA)|レーティング118
近走内容は安定。後方からの差し脚が魅力で、展開が速くなれば台頭の余地あり。距離延長もプラス要素。
アンティクエリアン(USA)|レーティング116
堅実に伸びるタイプで、展開に左右されない強みを持つ。
重馬場でも走れる柔軟さがあり、馬場状態次第では上位食い込みも。
ネバダビーチ(USA)|レーティング115
地元デルマーで実績を持つローカル巧者。舞台適性で上位陣に一矢報いる可能性も。
コントラリーシンキング(USA)|レーティング100
格下だが、持ち味は豊富なスタミナ。極端なハイペースになった場合、最後に浮上する可能性もゼロではない。
■ 総評
2025年のブリーダーズカップクラシックは、レーティング上位が拮抗する非常にハイレベルな構成。
その中でも、フォーエバーヤングは「海外実績・完成度・順調度」の三拍子が揃った存在です。
デルマーの馬場適性とスタートをクリアできれば、日本競馬史に残る快挙が現実味を帯びます。
執筆:ミスターX(競馬データアナリスト)









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